大工程主導か現場の実態主導か

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こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。

大工程があって、
予算があって、
現行にない種類の新規画面が増えていて、
現行の複雑な条件分岐の振る舞いを壊してはいけなくて。

気合いと根性でなんとかするしかない。

そんなプロジェクトは世の中に山ほど存在していることでしょう。

今日はちょっとグダグダと語らせて下さい。

目次

現場の実態を把握出来るか

実態の定量的な把握は本当に難しいですよね。
プロマネだって、詳細全てを理解出来る訳でもないですし。
何に困っていて、どう解決したらそれは進むようになるのか。

そして、作業中の実態の把握というより、そもそも見積もりや計画そのものが難しいと感じます。
自分の見通す能力がないのも問題ですが、それにしても大昔に比べると複雑度が上がっていると思います。
なので、少なくとも大規模案件においては、ウォーターフォール型で綺麗に見通しを立てるのは不可能に近い状況になってきている気がします。

そんな状況の中で、大工程と予算ありきで「やる」ということだけ決まっている。

やるしかない。
お客様はお金を出してくださっているのだから。
納期のお尻から逆算して、気合いと根性の線を強引に合わせ混む。
そうやってなんとかするしかない。
何か不思議な奇跡が起こることを信じて。

計画や見積もりを誤る

しかし、そんな奇跡は起こることはありません。
あれほど起きると信じて止まなかった奇跡が。

相当に稼働を上げて対応しても結局は納期が守れません。
つまるところ、見積もりを謝って工数が当初想定より増大していて、コストがかかっている訳です。
さらには大工程にも影響が出て後段の予定にも迷惑をかけ始める。

こうなってくると、身内からも当然見積もりの甘さを追求されることになります。
さも出来るようなフリをして実際には出来ない訳ですから。

悪い報告は早めにして、
出来ないのならちゃんと言いなさい、と。
ちゃんと多めに見積もりなさい、と。

でも、実際のところ出来ないなんて回答があり得るのでしょうか?
多めの見積もりが通るのでしょうか?

実際には、どのように無理なのか説明して、どうすれば達成できるのか内部や客先を説得する必要があります。
どうしてこんなに大きい見積もりになっているのか、もです。

ちゃんと報告を上げてくれと、熱意を持って言えるリーダーであれば、責任を預かる気持ちがあります。
報告を挙げれば動いてもらって何か事態が好転することでしょう。
しかし、実態としてはこれが出来るリーダーが世の中にどれだけいるでしょうか。

結局、お客様は決められた納期までに、低価格の予算で、モリモリの内容をやりたいのです。
デリバリーもコストもスコープも譲れないのです。
お金を支払う側の意識は何よりも尊重されるものです。

多めの見積もりなんて実際はほとんど通り得ないですよね。
高い!と一喝されてお終いなのが関の山です。
技術が分からないお客様であれば見積もりの正当性も分からずもっと簡単に出来るだろうと考えがちですし、逆に技術が分かるお客様であれば過剰にリスクを積みすぎているのはすぐに気なります。

そして実作業の段になれば、見積もった人がそのまま作業担当になるケースがほとんどです。
その人が作業するとして、本人に無理な感覚があるのならそれはきっと無理なんでしょう。
スーパーヒーローが自分の代わりに作業をしてくれる訳でもなく、他でもない本人が作業を行うのですから。

出来ないかもと思っている人が何かをやり遂げられるハズがありませんものね。

つまり何が言いたい?

思うがままに書いていたら、なんだかグダグダしてきましたね。すみません。
少し整理すると、

・見積もりの精度に関しては複雑さや規模の問題による難しさがある。
・見積もりに精度には対客先との関係や契約、構造上の難しさがある。

なので、現場の実態に合わせてリスクを積んだり多めに見積もれ、ということをしようとしても

・お客様からはもっと「チャレンジ」しろ!
・チャレンジ出来ないのならアンタにはもう頼まん!
・頼まれなければ、売り上げと食い扶持を失う

となるのが関の山であるからして、
相当に正確に実態を把握して根拠をもって交渉できるか、
あるいはお客様との関係が相当に築けているか、
いずれかが出来ていないと難しい。
(ただし、これが出来ているのなら初めから炎上などしていない気もします)

そして最後に、状況の難しさがあったとしても・・・

・いかなる理由があろうとも、責任も取れないのに悪い報告をしない僕みたいな輩はクズである。

といったところですかね。

という訳で、見積もりって難しいし遅れると大変だよね。
というお話でした。

ではでは。

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