10/3から後悔の実写映画、「バクマン。」を見てきました。
平たく言うと、漫画家を目指す高校生の話ですね。
こんにちは、こやぷよ(@coyaouyo)です。
最近なんだか映画を観に行くことも多くなってきました。
ちょっと感想を書いていこうと思います。
俳優さん達の好演、あるいはその逆
いやー、原作モノの宿命、
役者さんが原作の雰囲気を再現出来るかどうか、をどうしても見られますよね。
好演が光った人
原作準拠で、原作通りの雰囲気をうまく再現していたのが、
主役の真城最高、高木秋人。服装もそれぽかった。
原作準拠じゃないけど成立していて味があったのは服部哲役の山田孝之氏。
そして、なんといっても、
川口たろう先生役の宮藤官九郎、これが本作でのベストキャラだと思います。
原作とはちょっと人柄が変わっていましたが、ものすごく味がありました。
個人的に原作を超えられなかった人
アシスタント歴15年の猛者、中井巧郎
原作よりも軽くなってしまった感じ。
小物ではあるけど、軽くなったら駄目かな、と。15年の重みがちょっと足りなかった。
そして、重要なキーキャラクター、
亜豆美保、新妻エイジの2人。
他の人が良いだけに、この2人がなんか浮いて見えます。
原作とはキャラ自体変わってしまった感じに見えてしまう。
(脚本的には原作準拠してたけど、演技で別物になってしまった)
新妻エイジは年齢を抜きにすれば、L役の松山ケンイチあたりが良かったんじゃないかと個人的には思ったり・・・
そして何よりも、小畑先生を初めとする各種アートワーク
実写部分もさることながら、
マンガ描写にかなり力が入っており、
実際に劇中に登場する漫画原稿の数は半端じゃないです。
デビューを目指す他のライバル達の漫画たちも
バッチリ登場しています。
もともと、原作のときに書いてあったのか、新規に書き下ろしているのか分かりませんが、
むしろこっちの方が実写部分よりも大変だったりしたぐらいなんじゃないでしょうか。
実際に連載もしてない漫画をここまで描いて準備するなんてすごいです。
斬新な漫画表現
予告の時点から話題になっていますが、
本作では斬新な漫画表現がなされています。
漫画のページやコマをGG処理で現実空間に投影して見せるやり方です。
マイノリティ・リポートの空間投影モニタに漫画が写っているような・・・
とかく退屈で地味になりがちな漫画制作過程描写を、
CGを使った斬新な描写で表現して飽きさせないようにしています。
主人公の最高たちと天才新妻エイジのバトルシーンがあるのですが、
今後のこの部分だけを全編でやるような、
そういう実写と漫画のハイブリットの手法が流行るかもしれない、
とそう思わされました。
スマホのアプリでも、集中線カメラが流行ったこともありますしね。
エンディングのスタッフロールも秀逸な表現工夫がなされています。
コミックスを見事に利用したスタッフの名前の表し方。
このパロディも準備するの大変だったんじゃないかなー
まさかの打ち切りエンド
しかし、最後はビックリです。
「この世は金と知恵」が打ち切りになったところで終了
尺を意識せずに見ていたので、
え?ここで終わり?とびっくりしてしまいました。
小豆との関係も結末を濁す感じで、ゴールまで描いてくれませんでした。
逆に言うと、2作目を作れそうな感じの余韻もありますし、
全20巻もあるので当然収まるわけはないんですよ。
むしろ、かなりテンポよくまとめた方です!
テンポはすごく良かったので、こここそが一番評価すべきところかもしれないですね。
映画の流れを糧にしろ!
この映画に影響されて熱が上がるような自己啓発効果も勝手に期待していたのですが、
そういう側面の効果はあんまりなかったですね。
やる気を出すためならビリギャルの方がオススメです。
ま、そんなことをウダウダ言っている時点で問題外で、
さっさと行動しろって話ですけどね。
漫画家を目指しての上京を親に反対されて助言を求めてきた読者に向かって、
銀魂の空知先生が返した名言をここに置いておきます。
東京じゃなくても漫画は描けますよ。
逆に言えば東京に行ったからといって漫画家になれるわけでもないです。
漫画家のように食べていけるかどうかもわからない博打みたいな職業はなりたいといっても
周りの理解を得るのは難しいです。
それでも家族の理解がほしいなら「漫画家になりたい東京に行きたい」夢を語る前に
実際に行動して結果を出したほうがいいです。
努力も結果も残していない人の言葉なんて誰も耳を貸しません。
漫画はどこでも描けるのが利点なんだから、いっぱい漫画を描いて賞なりなんなり送ればいいんです。
漫画家になりたい人が最優先でやるべき事は、東京に行くことでもアシスタントになることでもなく
漫画を描くことです。
賞をとったり担当がついたり何らかの結果が出る頃には周囲にもあなたの努力は伝わっていると思います。
その頃には家族からもまた違った答えがきけるんじゃないでしょうか。
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ではでは。
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