こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
前回、もしも献血のように睡眠を譲渡出来たら、ということを唐突に言い出しました。
このタネをちょっとだけ掘り下げていく過程を、残してみるのも悪くない。そんな今日の記事。
舞台は近未来、睡眠が求められる時代
時は202XM3年、人々の過重労働問題は、局限に達していた。
眠らない街の、その明かり。美しくも妖しいその輝きは「残業の光」に他ならない。
人手不足が叫ばれる中、所謂ところの「仕事が出来る人」に仕事が集中する一方で、その裏側では仕事に就けない人々もまた溢れていた。
一定以上の能力を超える人材は貴重である一方で、多くの庶民には仕事がこなせない、格差は目に見えて拡大していた。
睡眠を求める人々
時間が足りない。
時間を作るには睡眠を削るしかない。
体調が不良なぐらいで仕事を休んではいられない。
「やるしかない、やるしかないんだッ・・・!!!」
しかし、反動は大きく、結局は寝込んでしまうことになる。
「アナタ、やっぱり相当無理してるんじゃないの??顔色悪いもの・・・」
身体とは素直に、そしてよく出来ている。
「精神が肉体を凌駕する」なんて言うけれど、長くは続かないし、その状態で「精神」まで折れてしまったらもう、助かりようがなかったりする。
夢の欠片
「君はこのままじゃもう駄目だろう」
「選択肢がある、”DF232″を使うか、使わないか、だよ」
実際に睡眠をとらなくても、睡眠をとったと同様の効果が得られるという「DF232」
巷では「夢の欠片」などとも呼ばれている。
もう何もしたくない人々の祈りを集めて
その一方で、働けない人々も後を絶たない。
「何の用だ・・・」
「僕はもう何もしたくない、したくないんだ・・・」
「ふふ、そんな貴方にとても良い話があるのです。」
「どうでしょう?貴方のその惰眠、売ってみては?」
「そう、貴方のその夢にも価値はあるのですよ・・・フフ」
睡眠とは≒時間であり、価値となる
富裕層が欲しがるものの一つ、「時間」。
時間だけは誰にも平等に1日24時間しか与えられていない。
これは覆すことが難しい、だから求められる。
しかし、人生の3分の1を占める睡眠を買うことが出来たならどうだろう?
無限とはいかないけれど、寿命の最大30%の匹敵する時間を手に入れることと同義と言っても過言ではないのでは?
今、富裕層や過労者たちに、「夢の欠片」は広がりを見せている。
果たしてその夢は誰の、どんな夢なのか、それはまだ誰も知る由もない。
ではでは。
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