アニメ「僕だけがいない街」の最終回を見終わったので映画も見に行ってきた

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こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。

 

今日はお堅い話から離れて、久しぶりにエンタメ関係のお話しです。

 

タイトルの通り、アニメの「僕だけがいない街」も最終回迎えたのでついでに映画も見に行ってきました。

 

軽めのネタバレは含みつつ、

アニメと映画の違いの観点からレポートしてみたいと思います。

 

 

目次

僕だけがいない街

 

ヤングエースで連載されていた宮部けい先生のマンガです。

リバイバルというタイムリープ能力の要素を取り入れた、

推理小説のような展開が特徴の作品です。

ただ、能力自体は舞台装置に過ぎず、決して異能モノではありませんし、勇気や成長、心の傷、親の愛といった内面の深い心理描写も特徴としています。

 

 

 

 

「このマンガがすごい」15位

「マンガ大賞2014」2位

などで注目を集めていました。

 

マンガの最終回に合わせて、

メディアミックスでアニメ、映画企画が同時期に進行しました。

 

そして、この中で僕はアニメは視聴していますが、

原作は未読の状態で映画を観に行きました。

なので、この記事はその前提の視点で書かれています。

 

僕だけがいない街 – Wikipedia

 

 

率直な感想

 

「思ったより良い、悪くはない」

これが率直な感想です。

 

正直に言えば、CMや事前のスポット映像を見ていた限り、

有名俳優で時期もタイミングも狙いすまして組まれた、

ありがちな商業主義先行の「やってしまった」臭をどうしても感じてしまっていたんです。

 

 

マンガ原作みたいな作品だと、どうしても実写化に批判はつきもので本作もこの議論に巻き込まれると思っていました。

ところがふたを開けてみれば、映画としては良く出来ていたと思います。

 

あんな感じの切り取り方のプロモ映像になってしまったのが残念ですね。

 

アニメと映画の違い

 

あくまで僕の主観での話になりますが、次のような感じでしょうか。

ちょっと列挙してみます。

(若干のネタバレがあり)

 

[アニメ]

・推理小説としての伏線やワクワクを重視

(状況証拠や推理の思考表現で毎週追いかける楽しみ)

・ただし、序盤から犯人の顔がしっかりめに映っていたり、伏線も分かりやすく張ってあるのでミスリードはあんまりなかった。

・それぞれの心理・感情描写や人物背景描写が深い

・ヒロインは雛月加代、寄りの描き方

・ハッピーエンド

(途中まではアレだけど最後の最後は救われる)

・時間を巡るときのフィルム表現や、画面比率の切り替え等の演出上の工夫

 

[映画]

・瞬間的なメッセージ性や意外性を重視

(結構ささるセリフもたくさんあった)

・推理はあんまりしていない

・「声に出てた」みたいな未来の自分との絡みも少ない

・その代わり伏線もあんまりないので犯人が意外性抜群

 (映画だけ見てたら、「え?そこ?」の驚きがあると思う)

・心理描写もかなり薄めにされている

・ヒロインはピザ屋の片桐愛梨として描かれる

・母親の愛情がやや薄い(強すぎるアニメと比較して)

・ケンヤの幼少期がアホ化してしまう(アニメは知的イケメン)

・まさかのバッドエンド(ネタバレ?)

・リバイバルの瞬間に、意識がスッと切り替わるのがリアルだった。

・現実にこんなことが起こったら、とか北海道で暮らしたら、みたいなリアルなイメージが想像しやすかった。

 

 

周囲の観客の反応

 

この時期の平日に映画館に行ったので、

客層としては高校生、大学生あたりが多かった印象です。

 

視聴しながらブツブツ言っている人もいれば、

退室時には皆が口々に感想を口にしながら談笑しているので、

このあたりの反応が分かるのが劇場の面白さですよね。

(家で1人で見ていても反応は分からない)

 

劇場では映画で初めて視聴した人も結構な数いたようで、

賞賛する感想がたくさん飛び交っているのが聞こえました。

 

「泣けた」

「感動した」

「良かった」

「○○は良い人だと思ったのに・・・」

「子役がかわいい、演技がうまい」

僕「有村架純の演技が好き、物語に深みを与えている」

 

と言った感じの感想が飛び交っていて

評判も上々な様子でした。

(酷い映画のときにはみんなその場で文句を言っています。)

アニメを見ていた僕も上々の感想でした。

特に過去編に行くまでか、過去編の序盤ぐらいまでは

映画の方がテンポが良くて良いかもと思ったぐらいです。

 

 

ただ、誤解を恐れずに言えば、

それでもなお僕はアニメの方が好きだと感じました。

 

それは、僕がどうしても先にアニメを見てしまっているからです。

理由は、アニメの方が尺があるため、

心理描写や推理につながる証拠や時系列の整理、

この人の行動の背景には~があって、~という想いがある、

みたいな深堀がされていたから、です。

 

そのあたりが大分省略されているので、

先にアニメを見ていた僕には映画は浅くなってしまって消化不良だったのです。

全体的に、理由とか何故?とか、推理の部分が弱いので、感覚でなく論理的に作品を見るタイプの人は、どうしてそうなるのか分からずに感情移入しにくいかもしれません。

 

が、

 

これは大昔から存在する「原作モノと映画化のジレンマ」そのものだと感じました。

そもそも媒体が違って、時間や視聴スタイルも違うので当然見せ方も変わってきます。

アニメのリアルタイムの楽しみ方と、映画の瞬間的な楽しみ方の違いが良く表れていたと思います。

所謂「先に見た方を面白いと感じる問題」も影響しているんじゃないでしょうかね。

これは最近問題になりがちな実写化の失敗、

つまり、原作の悪い方向への改変といった部分とは異なると思いました。

 

 

欲を言えば、

後半の駆け足感から来る行動や心理の背景描写不足、

そして賛否が分かれるであろうラスト(アニメとは異なる)を

もっと盛り上がるように仕上げてくれたらより良かったと思いました。

 

 

ラストの改変のおかげで、映画では過去の主人公があの状況から助かったのか個人的にモヤモヤが残ってしまいました。

ミステリーとして読みたい人は納得しなさそうですね。

映画のラストでもタイトル名には繋がりますが、個人的にはちょっと反対かなぁという感想です。

終盤は明らかに原作やアニメと並行して制作していたでしょうから色々な戦略で変更になった(or せざると得なかった)のだと推察はするんですけどね。

 

 

と言ったところで、

言いたいことは書きつくした感じですかね。

今回はこのぐらいにしておきます。

 

色々と書いてきましたが、

映画事体の出来は悪くはないと感じたので、

そういった違いを比べるために観に行ってみるのもアリかもしれませんよ?

 

 

ではでは。

 

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