こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
新卒からIT業界の同じ会社で働き続けた僕が
30歳過ぎで1年のブランクを経て転職をした経験から
転職のワンポイント情報をお届けします。
今日は転職での「就職活動期間の時間感覚」についてです。
就活には何だかんだ時間がかかるという事実
転職の就活ってどれぐらいの期間がかかるものなんのでしょうか。
僕のように1社に長く勤めてあまり活動経験のない人だと、
コンビニ感覚でパッと就職出来ると思っている人もいるかもしれません。
実態として、一般論では「3ヶ月」が目安とか言われているみたいですね。
3ヶ月も真剣に取り組めば、それより前に何とか見つかるという感じですかね。
逆に活動期間が3ヶ月よりも長くなってくると、
長い、売れない人材、やる気がない、みたいな判断となり、
例えば転職エージェントではサポートが薄くなってきたりすることもあるようです。
もちろん、早い人はあっという間にポンっと決まることでしょう。
でも、ここで注意したいのは、
早くポンと決まる人でも、3週間〜1ヶ月ぐらいはかかるということです。
なぜなら、ある程度の規模の会社であれば、
面接を2回〜3回やる会社が多く、
その度に審査・検討期間、次回の日程調整を含めて進むからです。
自分だけ急ぎたくても、相手や調整を含むことなのでそう早くは進みません。
1社目に受かって即決入社、という最速コースでも、
3週間程度はかかるということですね。
優秀な人材でも、いざ本気で思い立って探してから3週間後でないと働けないんです。
ましてや人生に迷いながら活動している人ともなれば
何社も何社も受けにいったり、
その度に気づきがあったり方向転換したり、
トライアンドエラーで時間がかかってしまうものです。
なかなか内定が取れない人であれば3週間で終わるなんてことはまずないんです。
「本気になってから3ヶ月」ですから、
遊びや休養、本気になるまでの自分探しの期間とかを入れてしまえば、
3ヶ月、6ヶ月、1年と時間はさらに必要になるでしょう。
とまあこんな風に、転職活動って以外と時間がかかるということを
念頭においた方がいいと思うんです。
転職の準備期間の使い方
なぜ時間を念頭に置いておいた方がいいかというと、
これは前職を辞めてしまってから転職活動する場合の話ですが、
無給での活動になるので経済的に耐えられる期間をよく見ておく必要があるからです。
貯金も、時間もズルズルと無くなっていく。
せっかく長く務めた会社を辞めるんだし、たまにはゆっくり休みたい。
そんな人生があっても良いでしょう。
本気さえ出したらすぐに就職出来る、オレはまだ本気出してないだけ。
そんな風に思うこともあるかもしれません。
いいんです、それでも、別に悪いことじゃありませんからね。
でも、1年休みたいと思ったら、前述の通り
遅くともその3ヶ月前、9ヶ月目には本格的に転職活動を始める必要がある。
本気になる必要があるということです。
1年休んでから、1年後の時点で本気を出し始めてもその瞬間に働ける訳ではないんです。
どんなに優秀な人でも、1年と3週間後、そうでなければ1年と3ヶ月後になるわけです。
これを読み誤ると、経済的に大変なことになります。
(もちろん、休んだ後に一般企業への就職を考えている場合は、の話ですが)
思っているよりもあっという間に時間はなくなっていきます。
思っているよりもあっという間にお金はなくなっていきます。
僕は、貯金には余裕をもって前職を退職していたのですが、
それでも想定していた予算より大幅になくなってしまいました。
余力がある分、まだ大丈夫の繰り返しでズルズルといってしまうんですよね。
貯金が2割減るまでは・・・、
まあいいか3割減るまでは・・・、
次も解禁しないとやばい、4割減るまでは・・・
あれ?もう半分か、みたいなね。
そして本人にとって無視できないほど時間も資金もなくなると、
段々と人は身動きが取れなくなってくる傾向にあります。
余裕のあるうちは気づきにくいものですが、
怖いのは気づかないうちにジワジワと追いつめられて、
ハッと気がついた頃には動けなくなる、なんていうパターンです。
動けなくなるというのは例えば・・・
・遠くに就活しにいくのも厳しくなる、とか
・終盤にいざ就活をしてみて自分の不勉強に気づいても、講座やセミナー、スクールに通うことが出来ない。
→今から◯十万かけて、3ヶ月間スクールに通う?無理でしょ?!
・別の業界にもチャレンジしてみたくなったけど、もう決めないと余力がない
といったようなことです。
序盤なら出来る余力があったのにね。
そして、その間もブランク期間だけは立派に積み上がっていくというね。
追い打ちをかけるように、心機一転引っ越しまで考えているのであれば、
さらに時間もお金も必要になります。
これは転職に失敗して実家に引っ込むような場合でも同じです。
追いつめられていよいよ引っ越ししようとすると相当に大変です。
また、運良くどこかに就職や仕事が見つかったとしたとしても、
労働が先で給料などの入金は月末になるのが普通です。
つまり、働き始めの1ヶ月を生き抜くための費用も必要だということです。
ここまで含めた余裕のあるうちに就職を成功させないと危険ということです。
時間配分をよく考えよう
ここまでの話をよくよく考えて、
・計画出来ないのであれば、余分に資金を準備しておく
→200万必要かもと思っているなら300万必要な可能性が高い
・計画出来ないのであれば、余分に期間をみておく(バッファを持たせる)
→6ヶ月ぐらいの無職を想定しているなら、1年になる可能性が高い
・思っているより時間がかかったりトラブル前提で前倒しで行動を進める
→6ヶ月ぐらいを想定しているなら、3ヶ月で決めるつもりで結果6ヶ月
といった心構えが必要そうだなと自分の経験を通じて感じました。
実現可能か分からないのですが、もしかすると、
ブランク的にも金銭的にも余力のある最初のウチに就活をしてしまって、
その面接での「いつから働けますか?」に対して
「留学したい(海外をブラブラしながら休みたい)ので、1年後から働かせて下さい」
と言い切って調整してしまうのが一番スマートで安全な転職かもしれませんね。
すぐに働かないという人を雇ってもらうのは、それはそれでハードルが高い気もしますが、現職で市場価値のある人なら通じる手かもしれません。
僕も辞める前に厳しさや時間感覚を全く想定していなかった訳ではなかったんですよ。
(こうなりそうだったから、躊躇して辞めるのに9年かかった)
ただ、僕の場合は辞めないと次も探せなかったし、健康的にも休む必要があった。
辞めてから迷走しつつ探さないと働きながらでは進めない状況だったんですよね。
そんな何も見えていない人が最初から計画的に進むことは難しいのが現実と思います。
まあ、皆さんは僕みたいに無計画ではないと思いますが、
もしも「とりあえず先に辞めようと考えている」人は注意したほうが良さそうです。
せめて上記3つの心構えを頭の片隅に置いてもらえればと思います。
ご参考までに。
ではでは。
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