こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
今日はとある書籍をご紹介したいと思います。
いえ、させて下さい。
それでは登場して頂きましょう!コチラの書籍です!
「幸せになる勇気」ですね!
タイトルと表紙で、「ビビっと来た」人もいるかもしれませんね。
そう、あの名著「嫌われる勇気」の正当続編が発売になったんです!
さっそく一読したので、前作との違いなどを中心にレビュー(?)していきたいと思います。
前作「嫌われる勇気」
本題に入る前にちょっと振り返っておきますね。
今回ご紹介する「幸せになる勇気」の前作、「嫌われる勇気」です。
2013年の12月頃に発売された書籍で、
僕も2014年に出会ってからバイブルとさえ思えるような本です。
当時の僕にはそれぐらい衝撃的でした。
いえ、殆どの人にとって衝撃なハズだと思います。
ジャンルとしては自己啓発本の類として読まれることが多いですが、
その内容が僕たちが学校や社会で習ったこととはあまりにもかけ離れているからです。
しかし、100年ほど前の心理学者「アドラー」の提唱する「アドラー心理学」について書かれた本書は、確実に悩める現代人へに光を示すような内容になっています。
例えば、ツライ過去など「トラウマ」に悩む人も多いと思います。
こんなことがあったから、今の私はこんなに不幸なんだ、といった具合ですよね。
アドラー心理学では、この「トラウマ」の存在事体を完全に否定しています。
過去の出来事事体は今に一切関係なく、過去の出来事を今の自分がどう受け止めているかだけである。トラウマがあった方が今の自分にとって都合が良いからトラウマのせいにしているだけだ。
とハッキリ言い切っています。
人によっては衝撃的な切り口ですよね。
他にも、「課題の分離」、「共同体感覚」と言ったキーワードで語られています。
これらに、ちょっとでも何か引っかかって「は?」と思った人、
そういう人ほど、ぜひ書籍で詳細を読んでみて下さい。
きっと何か感じて貰えるハズだと思います。
僕自身、本書の「課題の分離」の部分を読んで、だいぶ生き易くなったと感じています。
「幸せになる勇気」
さて、ここからはいよいよ待望の新書についてです。
僕自身読んでみて分かったのですが、
「幸せになる勇気」は完全に前作「嫌われる勇気」と陸続きであり、前作から読むことを強くおススメします。
よく、「2」から入っても楽しめます、なんていう映画があったりしますが、本書は明らかに違います。
順番としても「1」→「2」がベストです。
「嫌われる勇気」の読者の方なら分かるかもしれませんが、
本作も「哲人」と「青年」の問答の形で話が進行します。
前作から3年後、「哲人」の元を「青年」が再び訪れるところから始まるのです。
何の理由があって、再び尋ねたのか?
それは、アドラー心理学があまりにも難解で咀嚼するのが困難な考え方だからです。
そして、特に難しいのが頭では分かっていても実践するのが難しい、それは文字通り勇気がいるからです。
前作から3年、実践しようとしてうまくいかないことに悩んだ「青年」が再び「哲人」の元を訪れた、という設定なのです。
どうでしょうか?
「嫌われる勇気」の読者の方なら、大半の人がこの「哲人」と同じ気持ちではないでしょうか?
3年という期間も絶妙で、読者の実時間ともリンクしていると思います。
つまり、続編「幸せになる勇気」では、
「青年」と同じように理屈や理想的には分かるけど、
現実問題として落とし込めない、実践が難しい、
と感じている人に向けた構成の本になっている、ということです。
前作よりもう少し具体例に落とし込んだ、実践編となっているのが前作との違いでしょうかね。
特に、子供の教育という実例がたくさん登場します。
僕自身はまだまだ中身が子供であり(おっさんですが)、独身でもあるのですが、子育てに悩む人や教育の現場にいる人にとっては特にピンポイントな具体例が示されていると思います。
もちろん、そうでない人にも十分に身に染みる内容になっています。
読み終わっての所感
僕はせっかく人より時間がある暮らしをしているので、
サッと読んでしまおうと思ったんですよ、この「幸せになる勇気」を。
でも、前作同様、咀嚼するのは大変でした。
自分の中に落とし込んで腑に落ちるようにするには相当に時間が必要で、自然と読むのにも時間がかかってしまいました。
多分、何回も読み直す必要もあると思います、それぐらい重い。
そこはこれから読まれる皆さんも覚悟してください。
皆さんが気になっていると思われる点、
「前作を読んだことのある人が読むべきかどうか」については「多分ある」と思います。
前作と言いたいことは共通していると思いますし、前作ほどの新しい衝撃は少ないかもしれません。
しかし、本作にも衝撃は確かにあります。
また、前回から時が経って自分の中にどれぐらい取り込めているかの復習にもなります。
取り込めていたとしても、それをより深化させる内容になっています。
僕は、2016/2/26の発売日直前まで本書のプロジェクトが進行していることすら知りませんでした。
でも、出会ってしまった。
「今」のこのタイミングで、この「幸せになる勇気」に出会ったことに運命を感じずにはいられません。
出会えて良かった、そう思います。
※本書の中では、運命論は否定されているのですけどね。
本書が全人類に読まれれば世界はきっと暮らしやすくなる、
そう思わせてくれるような一冊です。
自分ひとりが知っているより、相手も含めて皆やっている方が明らかに効果が高いのがアドラー心理学です。
さあ、皆さんは「幸せになる勇気」、持っていますか?
ではでは。
追伸:
本作でも「青年」の偏屈加減は健在です。
あのように対話形式を取っていることは本当に革命的な切り口ですよね。
理解しやすいです。
↓生きづらさを感じている現代人にはコチラの書籍もおススメです。
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