下請け そのしわ寄せはどこに

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大手メーカー系のエンジニアである自分の環境では、
親会社からでかい仕事が降ってきて、
それをさらに下請けさんに出して、その人たちのケツを叩く仕事をしていることが多い。

一昔前までは、そこまででもなかった気がするが、
最近はその傾向は特に顕著で、
本当にただのトンネル会社のようになってしまった。

こうなってくると、
自分たちではモノが作れなくなって、
どんどん技術力は落ちていく、と思っている。
マネジメントだの上流のことしかやらなくなる。

そして、自分たちではやりきれない部分を下請けさんにお願いする
わけだが、そこでもさらに下請けに出していることが多い。
その段階を踏む度に単価は下落しつづけ、
最終的に手を動かす人は、低単価で作業をしているのだ。

しかし、実際にお願いしている作業はどうだろうか。
仕様やインプットとなる情報も不明確
アウトプットとすべきものも二転三転し、どんどん必要なものが増える。
そして受け身ではなく、自発的に動いてほしいと言う。

このような情報は、
受注のタイミングでは一切説明もされないし、
必要な人材のスキルも不明だ。

にもかかわらず、いざ動き始めれば、
請負としての責任を求められ、ケツを叩かれるわけだ。

あげく、
作業を遅いだの
品質が低いだの、
見積もりが高いだの
文句を言い出す羽目になるのである。

僕が言いたいのはこうだ。

  • 上流がサボった分は、すべて下流にしわ寄せが行く。
  • それを下流の自分達より安い単価で任せようなどと虫がよすぎる
  • 不明確なことが多い中、不明確だということも事前に説明せず、
  • 見積もれと言っては高いと突き返して、無茶な請負ばかりする
  • 自分たちも無茶な状況の中で育ってきているので、まともなマネジメントが分からない

下請けであればあるほど損だと言われるのはこのような所以だろう。

このような状況は、僕自身親会社からも感じるし、
自分自身が下請け会社さんにも同じように振る舞ってしまっている
点が激しく気に入らない。

こんな無茶がまかり通る構造は間違っている。
そもそも今の自分達だけで出来そうにないことなど引き受けるべきではないし、
受けるにしても、縦の関係ではなく、
得意なことろをあわせ合う横の関係、”コラボ”みたいな関係になれないものであろうか。

だんだんこの点は自分の中で
許容しがたくなってきている。
だからこんな業界は辞めてやるんだ。
そしてだれもついて来なくなってから気づくといい、と思う。

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