こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
何の件とは言いませんが、
悲しい事件が話題になっていますね。
僕も残業がツラくて前職を退職したクチなので、
残業については思うところもあります。
(いじめとかはなかったですけどね)

僕は、徹夜や泊まり込みは数える程しか経験がありませんが、
拘束時間月100h越え程度の世界であれば何度も見てきました。
(どれだけ中身のある仕事が出来ていたかは別問題ですが)
そんな僕が、
ほぼ定時で帰れるようになった今、
残業について思うところ、それは・・・
炎上している案件の超過残業常態は、戦争状態のようなもの
と言えるんじゃないだろうか、
ということです。
僕はIT業界にいるので、他業界の事情は分かりません。
が、IT業界のプロジェクトは、
・見積もりの甘さ
・メンバーや体制の力量以上の難易度、量の仕事をしている
・やり遂げて終わらせようという人の不在
・お客さん側の無知・無理解
などをきっかけにして徐々に崩壊、炎上していきます。
特に大型案件であれば、読みも難しくなってこうなりがちです。
この状態になること自体が問題ではあるのですが、
一度炎上状態にまでなってしまうと、
「戦時特例、国家総動員」のような様相を呈してきます。
とにかくこのピンチでもなんとかやり遂げるために、
あの手この手を使うようになる。
戦争も自国の食糧や資源の問題を何とかしようとして、
戦争へ突入していくパターンが多いと思います。
この問題を解決するためには戦争もやむなし、
そしてそこには正義や大儀がある。
あらゆることがまかり通るようになるんですよね。
炎上案件でも、助け合いの名のもとに他所の部隊から増援が行われることもあります。
人をかき集めて、徹夜でも何でもして、
そして「実際になんとかしてしまう」。
なんとかしてしまうから、
美談のような話になってしまうし、
前は乗り切れたから同じ方法で次もいける!となる。
結果、予算や体制は見直されないまま、
同じような失敗を繰り返し火消だけに追われる。
これは負のスパイラルですよね。
ブラック企業がなくならならないのは、
ブラック企業を辞めずに働く人がいるからだ、
という論調もありますが、
炎上案件も同じで、何とかしてしまうからこそ無くならない側面もあると感じています。
根性が足りない
ちょっとやそっとの炎上や残業で音を上げるなんて、
根性が足りない、甘すぎる。
まあ、この考え方も分かります。
でもこれって、
会社が右肩上がりで成長出来た、
我慢さえしていればその先で報われた時代の理論だと思うのです。
今は会社が一生面倒を見てくれる時代でもないですし、
我慢だけしていても状況は良くはなりません。
もちろん僕は全ての残業や炎上が無駄だとは思っていません。
その先に得るものがあるのならやっても良いと思います。
ですがマイナスをゼロにするような作業や我慢には意味がないと思います。
そして何よりも重要なのは、裁量があるかどうかです。
経営者は労働者ではないので、勤務時間の縛りがありません。
僕は、裁量と主体性を持って作業をしているのであれば、
それが好きなことに没頭するような形であれば、
望むだけ過労したら良いと思うんです。
問題は、裁量もなく望んでいないのに、過労になっているパターンです。
これは生産性も低いですし、最悪ですよね。
強制過労は本当に悪だと思います。
炎上や過労を戦争と同じとするなら、こう言える
確かに戦争を知らない世代は、
甘ちゃんで平和ボケしているかもしれません。
戦争経験者の方が、屈強でサバイバル能力も高いかもしれません。
でも戦争の帰還兵の多くは、
「あの時はおかしかった、どうかしていた」
「戦争は二度と繰り返してはならない」
とそう語ることでしょう。
そして、2度の世界大戦を経て、
戦争はしてはならないという世界の気運になりました。
デスマーチや異常な残業状態も、
これと同じではないかと思うのです。
異常な状態が常態化してしまっていて気が付かないのかもしれませんが、きっとおかしいんですよ。
みんなどうかしてしまっているんです。
炎上中はそういう空気になります。
でも後で振り返ったらおかしいと思うものじゃやないでしょうか。
あの戦争は必要だった。
あの戦争があったから。
大儀のために。
それも正解でしょう。
そういう戦争もあるかもしれません。
でも今、自ら戦争を望む人は日本では少ないハズです。
あるいは、戦争と炎上や過労では次元が違うものであって、
全く別物なのかもしれません。
しかし、もし、同じようなものだと仮定するなら、
そして戦争が悪だと言えるのなら、
どんなに根性のない甘ちゃんの戯言であっても
炎上や過労は悪だと言えるのではないでしょうか。
そんなことを考えています。
そして最後に、
もし逃げることが出来ずに苦しんでいる人がいるとしたら、
次の記事を送って終わりにしたいと思います。

ではでは。
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