こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
今日も今日とて「ブログを更新するべ!」と思っていたんですが、
思わぬものに時間を奪われて今に至ってしまいました。
そう、たまたま目にした「さしめし」という番組にハマって、
何時間も視聴してしまったという無職の極み状態ですよ。
「さしめし」とは?
平たく言うと、
毎回異なるゲスト2組がサシでメシを食う時のような感じでトークする。
という対談トークバラエティ番組です。
公式キャッチコピーは「芸能人のお忍びランチトーク」となっています。
※実際に料理を食べながらやってます。
「番組です」と書きましたが、これは只のテレビ番組ではありません。
昨年(2015)の12月頃から始まった、「Web番組」です。
LINEが運営するLIVEというアプリ上で視聴出来ます。
僕から伝えるよりも一度見てもらった方が早いかもしれません。
見てやってもいいよ、という場合は例えばコチラから。
https://live.line.me/r/channels/21/broadcast/729
まだ見るのは早いという方には、もう少し説明を続けていきます。
豪華ゲスト
まず、Web番組とは思えないほど出演陣が豪華です。
初回いきなり
「志村けん」さん×「タカアンドトシ」さんの回に始まり、
https://live.line.me/r/channels/21/broadcast/169
執筆時点の直近では、
「堀江貴文」さん×「スピードワゴン小沢」さんの回など、
https://live.line.me/r/channels/21/broadcast/957
など、地上波キー局と遜色ない豪華な顔ぶれとなっています。
※某パフォーマー集団の番組とタイトルが似ていますが、別物なので注意。
お昼の帯時間帯で生放送
そして、この番組はWebの番組ではありますが、
なんと、お昼の12:00~13:00頃まで生放送の形で配信されているんです。
今は「ヒルナンデス!」、昔は「笑っていいとも」が君臨していた
最強の時間帯に配信しているんですよ。
それもこれだけのゲストを集めながら毎日配信しているんです。
相当の規模で展開されていることが感じられますよね。
また、実際にゲストはメシを食べながら番組をやっているので、
ちょうど視聴者もメシを食っている時間帯と重なってリンクしやすいと思います。
完全無料、アカウント不要の「LINELIVE」とは?
実際に視聴するには、「LIVE」というアプリをスマホにインストールします。
※PCからの視聴も可能ですが、ちょっとPC版のUIは使い勝手が悪そうでした。
ダウンロードする手間はありますが、
逆に言うとダウンロードするだけですぐに視聴することが出来ます。
完全無料ですし、アカウント登録しなくても視聴可能なのが好印象です。
LINE本体と連動も出来ますが、単体でも利用出来ると思います。
このサービスまだ始まったばかりですが、
正直、僕は開始時のニュースを「また似たようなサービスか・・・」と
冷ややかな目で見ていたフシもありました。
ところがどっこい、実際に今日試してみたところ、
予想外に強みを持ったサービスだなと感じたのでこうして筆をとっています。
公式コンセプトムービーはコチラ↓
僕が感じた面白さ
正直、上記のコンセプトムービーだけでは
何が面白いのかは伝わらないんじゃないでしょうかね・・・。
ただ、ムービーを見ればかなりの大物達が参加してるんだな
ということは分かってもらえるんじゃないでしょうか。
僕はとにかく、「さしめし」という番組をおすすめしています。
コンセプトムービーよりも「さしめし」を見て頂いた方が話が早いです。
現状は、番組個別の公式ページもなさそうですし、
ぜひダウンロードして「さしめし」を見てもらいたいなぁ、と僕は思います。
(別にステマでも回しものでもないんですが・・・本当に面白かったので)
「小島よしお」さん×「ハマカーン」さん出演回
https://live.line.me/r/channels/21/broadcast/729
では、ここからは、
そんな僕が人に勧めるほど面白いと感じたポイントを列挙していきたいと思います。
1.豪華キャスト、お昼の帯、生放送、毎日更新の本気ぶり
これは前述の通りですね。
運営側にかなり気合が入っていることが分かります。
2.高画質、舞台セットがキレイ
画質が良いのが第一印象でした。
Web番組にありがちな素人機材ではなく
ちゃんとしたテレビ機材とスタッフで制作していることが要因だと思いますが、
テレビに近い品質に感じられました。
3.Webの文法で作られている
ネット配信でありがちなのが、テレビの文法をそのままWebに持ち込むというもの。
既存のテレビ番組の作り方で作ったものをそのままWebで流しているだけ、
みたいな形のものですね。
ところが、LINELIVE、特に「さしめし」ではそんなことはありません。
ちゃんとWebの文法に従った番組作り、仕掛けづくりになっていました。
Webの文法、というともう少しだけ具体的には次のような感じです。
3-1.リアルタイムでインタラクティブなライブ体験
まずは「生放送」が前提ですよね。
そして、生放送中にコメントを通じて視聴者もリアルタイムに参加することが出来ます。
一方的に視聴するだけでなく、
実際に参加してライブ会場のような体験が出来る訳ですよね。
テレビにも生放送はありますが、これはWebのほうが得意分野ですね。
ここで、大物芸能人を起用しているところがポイントになっていて、
このクラスの芸能人と直接やり取り出来るなんてニコ生でもあまりないと思います。
3-2.台本がゆるく柔軟に対応
そして、視聴者の反応によって番組内容が変化する仕掛けや企画があります。
企画の決定や分岐をユーザーコメントの反応に従って行っているのです。
テレビ番組の生放送は、台本ガチガチのものですが、
この番組は少々台本が狂っても気にしません。
スタッフやカンペの映り込み、見切れもしょっちゅう発生しています。
少々放送時間が伸びたって打ち切られはしません。
そんなの気にしないというカオスな空気がwebならではですね。
とは言え、個人的にはニコ生ほどはグダグダなカオス進行にはならない印象でした。
この辺はゲストのMCスキルによるところでしょうか。
3-3.即座にアーカイブされ見逃しにもシームレスに対応
そして、そんなリアルタイム性をウリにしていながらも、
放送が終了するとすぐさまアーカイブされているので
遅れて合流してもすぐに見直すことが出来ます。
もちろん、コメントの様子も配信時の時系列のまま再現されるので、
あとから見た人でも、その場に参加していたかのような感覚を味わえます。
テレビでは、乗り遅れたらもう話題にはついていけないですからね。
過去の放送回のバックナンバーもちゃんと見ることが出来ます。
4.「プラットフォーム」ではなく、「メディア」
ライブ配信というと、YouTubeやニコ生、ツイキャス、Ustream等の先駆者がいます。
でも、これらの先駆者はあくまでも「プラットフォーム」としての位置づけで運営しているというのが基本スタンスだと思います。
先駆者の中身のコンテンツに関しては、
(一部を除いて)配信者の力量・裁量に委ねられている部分が大きい。
対してLINELIVEの場合は、
自前でコンテンツを作る(それも本格的に)「メディア」だと僕は思います。
Appleみたいな垂直統合型の作り方と言えばいいんでしょうか、
自分のインフラに最適なコンテンツを作るし、コンテンツに最適なインフラにしているのが強みだと思います。
また、本格的という意味では、
NOTTVもメディアとして運営され、芸能人もバシバシ使った本格的なコンテンツを作っていましたが、NOTTVの場合はテレビ(放送)の文法をそのまま持ち込んでいてインタラクティブ要素は少なかったと思います。
という訳で、
「テレビに近いクオリティと規模でインタラクティブな番組を形にした」、
というところが恐らくこのLINELIVEの目新しさであり優位性なんじゃないかな
と感じて感動したという訳です。
LINE LIVEの凄さ
ざっくりおさらいすると、こんな感じになるでしょうか。
テレビと比べても既存のライブ配信と比べても、
目新しい体験を提供出来ているように僕は思います。
>対テレビの優位性
Webの文法、インタラクティブさ、ライブ感。
芸能人と視聴者の距離の近さ、親近感。
>対既存のWeb配信の優位性
キャスト・スタッフ・セット・画質などのクオリティ。
「ネットで有名な個人」ではなく「著名な芸能人」との距離の近さ、ライブ感。
ニコ生よりは作りこまれて管理された番組づくり。(カオス少なめ)
今後は・・・
まだまだ認知度は低いLINELIVEですが、
執筆時点で「さしめし」の1回分の生視聴数は80万程度で推移しているようです。
(各動画の再生中に画面下に表示されています)
これはWeb動画の世界ではかなりの数字で、なかなか順調にスタートしている感じですね。
プレスリリースでも好調をアピールしています。
【LINE LIVE】ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」 サービス開始5日間で総視聴者数1,000万人を突破 | LINE Corporation | ニュース
【LINE LIVE】ライブ配信プラットフォーム「LINE LIVE」、 サービス開始1ヶ月の月間ユニーク視聴者数が1,100万人を突破 | LINE Corporation | ニュース
ただ、視聴率の形で機会的に計算すると
日本の分母1億としても0.8%程度といったところでしょうか。
(正しい算出式を知らないので計算間違っていたらすみません。。。)
そう考えると、テレビの視聴率1%でも100万人以上の人に届いている
というのがやっぱりテレビの凄さですよね。
僕は今のテレビにもまだ力はあるし面白いものは面白いと思っているのですが、
正直、この「さしめし」とLINELIVEは本当に面白い(新しい)と思ったので、
テレビにとっては充分に脅威になるなと思いました。
逆に、YouTuberなどの個人と比較しても、
ある程度の資本が入って、制作スタッフ、タレント含めて
本気でこういうものを作られたら一般人素人の規模では敵わないなぁ、
と思い知らされたのも感じたところです。
そんなLINELIVEにも、ローンチしたばっかりなので改善点もあります。
アンケート機能や集計機能がないとか、
番組の探し方検索・チャンネル登録についてはもう少し改善の余地がありそうな気もしました。
そのあたりは今後に期待したいところです。
という訳で最後にもう一度、
「小島よしお」さん×「ハマカーン」さん出演回を張って終わりにしたいと思います。
https://live.line.me/r/channels/21/broadcast/729
ではでは。
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2015/08/21
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
コメント