9年間会社務めの間、
ずっと自分は死んだ魚の眼をしていたという自負はある。
会社を辞めたあと、
この4月後半なんかは、体調を崩して寝込んだりもしていた。
別に前に進めたわけでもない。
自分が何者であるのか、ありたいのかも
分からないまま、
1ヶ月などあっという間に過ぎてしまった。
しかし、先日、こう言われたのである。
「なんか元気になったように見えます。」
会社員時代の自分を知る彼は、
会社員時代と今を比べて、
元気そうだ、とそう言ったのである。
何を成し遂げたわけでもない、たまに寝込んじゃうような
今の自分と比べてである。
会社員時代には、
とても張り詰めているので、
倒れる事も許されないまま体の声を聞いてやることも出来無い。
だけど、今ならば体が発するサインを
見過ごすことなく必要に応じて休んであげることも出来る。
何を成さなくても、
人は元気になることが出来るのである。
元気になろう、まずはそれからだ。
今でも死んだ魚の目には違いないが、
それでも、
鈍く濁った輝きぐらいは灯せるのかもしれない。
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