無職の部屋に「仕事」をしにやって来るとはこれいかに

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こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。

先日、「掃除をした話」をしました。

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心身が荒れているときには部屋が荒れる、けど 部屋が荒れるときは決まって心身が荒れているとき、部屋を見れば心身の余裕のバロメータとして見ることが出来る、そんな体験について書いています。

部屋が荒れていたから掃除した、

という何とも雑記な話ではありますが実はもうひとつ隠れた目的がありました。

その驚くべき秘密とは・・・!

目次

序章、雨もしたたるいい男

あれは、いつのことだっただろうか。

台風が吹き荒れる頃だった気がする。

随分昔の話のような気もするが、とにかくそれぐらい遡る必要があった。

僕はいつものように電気を消して夜寝床に着いていた。

暑さもあり、眠れるような眠れないような夜を過ごしていると、

「パシンッ!」

という音と共に気配がした。

僕は、まったく怖気づくこともなく上ずった声でこう叫んだ

「だ、誰だ!そこにいるのは分かっているんだぞ?!」

”ヤツ”からの返答は無かった。

”ヤツ”もこの僕のあまりのカンの良さに驚いたのだろう。

「フッ、この俺に気付かれることなく中まで侵入したことは褒めてやるが、寝込みを襲うには足りなかったようだな・・・!」

 

パシンッ!

”ヤツ”は、威嚇するように再度物音を立てた。

「!!」

ビビってなどいない。

繰り返す、ビビってなどいない。

しかし、敵の正体が分からないままではコチラも分が悪い。

慎重に気配を探ると、”ヤツ”はまたしても・・・

「パシンッ!」

どうやら、気配は動いてはいないようだった。

同じ場所からその気配は、その音は聞こえてくる。

そして、それは一定の間隔で繰り返されるようだった。

事体の異常性に気が付いた僕は、

素早く(恐る恐る)俊敏に(ガタガタと震えながら)布団を飛び出して、音の正体を突き止めた!

この僕を出し抜いて侵入してきた”ヤツ”の正体、それはッ!!

雨漏り

そう、「天井からの雨漏り」という何ともお粗末な犯人が姿を表した。

滴る雨のしずくが無残に床に打ち付けられていた・・・

それ以来、普段の雨ならば問題ないけれど、

台風クラスの大雨ともなると嬉々として”ヤツ”は表れるようになった。

終章、自宅警備を潜り抜ける侵入者

それから、数ヶ月たった最近のこと。

今度は「別の侵入者」が表れた。

彼らは言う。

「ああ、これは天井高いですねー

ちょっと梯子と梯子を組み合わせて足場を渡すしかないですねー」

そう、ウチの部屋は天井が高いのだ。

じゃなかった、そう、件の事件を受けて修理が来てくれた。

修理と言っても、雨漏り事体はあの後しばらくして外から修理してもらったようだ。

かなり時がたったけれど、今回は天井の壁紙を治してくれるらしい。

彼らは職人気質だった。

難易度の高い現場に文句は言いつつも、

テキパキと段取りをつけてうまく分担しながらササッと作業を進めているようだった。

途中作業しながら電話も掛かってきて、

「今作業中なので、それが終わる○○時以降だったら対応出来ます」

などど応対していた。

無職であるこの僕を指しおいて、その「仕事」はバリバリと進められた。

これくらいの仕事はガンガンこなさないと、稼ぎや価値を生み出せないということらしい。

僕は、部屋の安全地帯でブログを書きながらその様子を見ていることしか出来なかった。

結果として、予告されていた3時間の作業時間は、

1時間半の時間で終えられ、やりきった爽やかな笑顔と共に職人は帰っていった。

壁紙職人

あとがき

無職の部屋に、こんなにも「仕事」をしに来るだなんて、

なんという皮肉でしょうか。

「仕事」を見せつけられた男は、その眩しさに目がくらんだとかくらまないとか・・・。

男は眩しさの先に何を見たのか、彼は働かないのか?どうやって生きてくのか、それはまた別の話。

ではでは。

※ちなみに、壁紙って最初はシワシワで貼り付いてるけど、時間経過でピシッとなっていくんですね。初めて知りました。

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