こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
先日、7年ぶりに「学校へ行こう」の1夜限りの復活番組が放送されました。
テレビでも高視聴率、ネット上でもこの話題で沸いているようです。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/11/04/kiji/K20151104011445700.html
懐かしいとかそういう想いは当然あったのですが、
それにも勝る感想は、「とんでもなく、ハイセンスだな」でした。
未成年の主張
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/11/03/kiji/K20151103011436600.html
未成年の主張は看板コーナーでしたね。
今見返して思うのは、学生なのにめちゃくちゃ上手いな、ということです。
それは、「話の組み立て」とか「引っ張り方、引きのつくりかた」、「観客の煽り方」とか完璧すぎるんですよ。
ちゃんとエンターテイメントとして考えられている。
それも物凄く高度なレベルで。
B-RAPハイスクール
https://www.excite.co.jp/News/90s/20151103/E1446444762047.html
これは、今にして思えば、ほとんど「あらびき団」レベルの色物ネタ見せコーナーでした。
でも、ネタはキレッキレです。
なんか、適当にやっている雰囲気を出していたり、真面目にやっている体なのに面白いっていう形を取ってはいますが、
その実、すごくよく考えられているな、本気でエンターテイメントしようとしている、楽しませようとしているなという感じが伝わってきます。
本気で作っているって感じがします。
中には、現在Youtuberとして活躍している人もいるようですが、
確かにこれこそYoutubeと最も親和性が高いような気がしますね。
東京ラブストーリー サオリとミホ
当時流行っていたギャルである「サオリ」と「ミホ」、
そして、高学歴ボーイズの「だぜ」「マサーシー」「永谷」の
恋模様を描いたコーナーでした。
当時は、「愛のり」とかもありましたし、流行りの恋愛観察路線ですね。
このコーナーの面白さを見ていない人に向けて語るのは難しいのですが、
個人的には、
・掛け合いの面白さ
・返しやつっこみの巧みさ
にあると思いました。
返しやつっこみに関しては、
タイミングとか間延びしない良いテンポで切り返してますし、
語彙とか比喩表現がうますぎます。
正直、社会人になってつまらない大人になっていくなかで、
今やこのノリは自分が発揮できないのはもちろん、周りでも見かけなくなっていた気がします。
今のテレビはつまらない、なんて俗なことを言いたいわけではないですが、
確かに、このあたりと比べてしまうと、昔の方が面白かったんだなと思わざるを得ない気持ちになりました。
本気のエンターテイメントだった気がする。
と、ここまで絶賛してますが、
実際には、当時の番組はたぶんほとんど台本だったと思います。
構成作家さんが考えてキャラを作りこんでいる部分も多いでしょう。
未成年の主張にすら、かなりの味付けがなされていることでしょう。
でも、それが天然モノかどうかなんて、あんまりどうでも良いんですよね。
結果的に面白いものが提供されていれば。
脚本に従う演者も含めて、本気でエンタメを作っていたんだなという感じがします。
そういう、ヤラセも含めて当時はレベル(と予算?と自由度?)が高かった
ということを思い知らされた感じがします。
また、一般市民の半拉致して厚底ブーツを勝手に切ってしまうコーナーもありました。
今だったら絶対出来ないですね。
「ごっつええ感じ」とかでもめちゃくちゃなことやってましたし、
本当にこのころはなんでもアリでしたね。
80年代生まれの僕は、こうしてテレビが規制されていく変遷の真っ只中を体感してきてました。
当時は、学校が荒れていると言われていたり、
またも17歳とかいう事件が続いたり、そんな時代背景もありました。
(今も今の時代なりに荒れてはいるんでしょうけど、なんか昔よりずっと陰湿になった印象ですね。)
景気も常に右肩下がっていた時代を過ごしています。
そういした中で、成熟・規制ムードが出来上がってどんどんつまらなくなっていったように思います。
僕は、それより前のドリフとか、ひょうきん族まで行ってしまうとよく分かりません。
上の世代の人は、ひょうきん族の方が面白いと思うかもしれません。
そういう意味では、別に学校へ行こうが優れているのではなく、
ノスタルジーによる思い出補正がかかっているだけかもしれません。
きっと、この手の昔はよかったとか、世代論争はいつの時代も繰り返されるんでしょうね。
それでもやっぱり面白かった。
面白かったことすら忘れてたけど、今回のことで思い出した。
なんていうか、今よりも遥かにハイセンスだな、という印象が凄い。
センスがないのもあたりまえになって忘れていたけど、今回のことで思い出した。
センスって何?って言われたら難しいけど、
やっぱり、比喩を盛り込んだり、他の発想と絡めて返したり、
なんか短絡的じゃないひねりの効いたものを言うのかな、という気がしました。
それにしても、歳を取るとなんだか時代の流れとか変化、歴史みたいなものに感慨深くなるようになってしまっていかんですね。
当然ながら、高校生のような子供時代に10年前を語ることは難しいですし、
10年前が語れるほど大人になってきた、ということですかね。
これを機に、ちょっとでもハイセンスを身に着けたい、取り戻したい(?)
そう思ったこやぷよでした。
ではでは。
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