こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
先日こんな記事を見かけました。
愛知県小牧市の図書館建設に関わる住民投票に寄せる記事です。
https://agora-web.jp/archives/1659079.html
図書館の是非については、僕の立場から触れることもないのですが、
個人的に気になる部分がありました。
それは、この部分です。
昨今のCCCによる図書館参入は、指定管理か自治体直営かという課題とは、質が異なると感じています。どちらかと言えば、企業誘致に近い。そして、住民がほしいものは、TSUTAYAではなくスターバックスです。なぜなら、TSUTAYAはもうある。都会の人にはわからないかもしれないが、それだけスターバックスは憧れの存在です。
よく地方に「独自性」が求められますが、それは、外の人の意見です。住んでる人は「みんなが持っているものが私もほしい」のです。だから、女子高生がスターバックスに憧れたり、若い子が豊橋にもイオンがほしいと言うことを否定できない。それは素直な気持ちであり、それだけ、それらの施設は洗練されており、魅力的なのです。都会人が普段、スターバックスやイオンに行きながら、地方に行くと「郊外はどこも同じ」と言うのは横柄です。
面白いですね。
僕も地方出身者ですが、どこが面白いと思ったのか・・・
「地方民が欲しいのはスタバ」は正しい
まったく同意します。
いやー、痛いほど分かりますね。
僕個人的に「スタバ」に思い入れはなく、呪文も言えないのであまり行きませんが、
田舎にはない都会(あるいは全国区)のモノが欲しいのは分かります。
次のような感情が背景にはあると思います。
・単純な憧れ
・全国区なのに地元にはなくて知らないから悔しい
・自分環境にないものを体験したい、知りたい
僕も田舎民ですからね。そういうものです。
都会民が欲しいのは田舎の独自性と体験
「田舎には独自性が求められる」が、それは外の意見である。
なるほど、これも真実のような気がしますね。
確かに、中からそういう意見が聞こえてくることはあんまりないですね。
ただ、そこまで事実が見えているのに、
その立ち位置がちょっと引っかかってしまったんです。
引用後半の内容に、
それこそまさに「中の人」による「中の人」のための意見だな、
という感じがしたからです。
中の人なんだから当たり前ですし、実際にそうだと思います。
ただ、そこまで現実が見えているのに、
何故、それを踏まえても立ち位置が中の人のままなのかな、と。
現に、「外の人は独自性を求めている」ことは間違いなくて、
圧倒的ボリュームを持つ都会から、お客さんや移住者を引っ張ってこようとするのであれば、そこに受ける戦略をと取るのは自然なことだと思います。
都会の人がわざわざ地方に行くには、
・独自の面白いものがある
・都会では出来ない体験が出来る
・その地方ならではの面白い空気、取り組みがある
・のんびり出来る
・コストが安い
ぐらいしかありません。
すでに都会にあって、都会での方が品質よく手に出来るものを、
わざわざ地方に求める意味なんて全然ない、ですよね。
反権力的というか、憧れが翻った妬みのような感情を背後に感じてしまいます。
相手を卑下するより、自分が魅力的になった方が早いし建設的なのにな
と思うわけです。
いつまでも都会の後を追いかけて、
同じやり方をしているだけでは絶対に勝てるわけはないと思います。
何故なら東京などは都会というジャンルにおいて、
圧倒的に巨人であり大手であり、先行者利益を享受しているからです。
同じ方向で戦って、勝てるわけがないんです。
それに、お客さんとしても、
もしも都会的なものを望むのであれば、圧倒的に東京に行った方がよいわけです。
東京に(その方面では)優れたものがあるのに、
わざわざそれがない地方に行ったり、得意ではない地方でわざわざ育てるなんて
お客さんにもメリットがないと思います。
これからの時代は特化した方がよい
自分がこんな雑多な雑記ブログを書いているので、
「お前が言うな」感は満載ですが、これからの時代は特化していた方がよい。
雑記ブログを書いているからこそ思います。
先ほどの地方の話でも、
憧れに胸を焦がすよりも、「自分たちはこういうものだ」と胸を張って言える方が良いじゃないですか。
自分たちはこういう特色があるから東京さんはそうかもしれないけど、こっちにはこっちの魅力がありますからね、って良い意味で気にしない関係が出来て、
良いところは補いあってコラボ出来ればそれで良いじゃないですか。
別に先にやってる人がいるからって必ずしも諦める必要はありませんが、
将来的にでもその先行者や大手より価値を提供できるようになれる、出来る、
ということでもない限りはやめておいた方が良いと思います。
得意なことは得意な人に任せておけばよい。ですからね。
昔なら、そんなニッチなことをやっていたら絶対に成り立たなかったでしょう。
ある程度均質でジェネラリストである必要もありました。
みんなが持っているものが欲しい時代もありました。
でも、今は次のような点で昔とは状況が変わっています。
・高速道路、新幹線、LCC、交通インフラの移動が簡単になった。
・インターネットで、自分たちで発信できるようになった
・インターネットによって、ニッチ分野でもマッチング出来るようになった
・特性がハッキリした上で、それでもマッチングしたものは深い関係になる
・コンビニの普及、インターネットで情報もモノも地方でも手に入るようになった
これらによって、
みんなが持っているものは比較的簡単に手に入るようになりました。
また、持っていないとしても、持っているところに簡単に取りに行けます。
だから、独自性に傾くんでしょう。
もっと言えば、地元や都会に貼り付けにされずに、
柔軟に移動すればよいと思うんですよ。
その特価された性質をそれぞれ体験するために色々と行ってみればよい。
都会的なものがいいなら都会に行けばよいし、
田舎的なものがよければ田舎に行けばよいし、
違うなと思ったらまた変えればよい、それが可能な時代になってきました。
(コンビニもネットも都会的なモノじゃないか、と言われればそうかもしれませんが、
これだけは地方にもあってもらわないと困っちゃいますね。
これがなかったら僕も都会に文句を言っていたことでしょう。)
なんていう風に、
田舎育ちで関西・関東にも住んだりしている身としては考えさせられる記事でした。
外から見て初めて、見える中のこととかもあったりするから人生面白いですね。
ではでは。
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