こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
最近は何かと無駄を省いてコンパクトに、選択と集中をすることで
無駄なことにかける様々なコストを削ぎ落とそう、という機運がありますよね。
断捨離(だんしゃり)ブームもそういった流れの一つですね。
最近の若い世代はナチュラルに選択と集中
そんな中、NHKのニッポンのジレンマという番組で
10代~20代の若者を取り扱う回がありました。(もう1ヶ月前)
(大昔「しゃべり場」は大嫌いでしたが、大人になった今この番組は好きです)
その中でこんな趣旨の発言が。
自分達、最近の若者は好きなモノだけにしかいかないから、
好きなものだけ選んでいると、自分が狭くなる、そういった感覚は確かにある
小さいころからスマホでインターネットに触れ、
自分がすでに知っていて興味のあるものについて、
それだけについて「検索」を使って深くなっていく。
マスに触れる機会も上の世代より少ない。
これらが理由というわけです。
ノイズの中にある出会い。無駄の中に、新しいモノに出会うチャンスがある。
でもノイズをそぎ落としていくと、それ以上新しいものに出会うことが出来ない。
自然、考えも凝り固まっていくことになる。
近頃の断捨離的考え方の背景には、
好きなものにだけ囲まれて生きることが実際に昔より可能になったことが大きい、と思います。
嫌いなモノ、グループは排除もしないが、近づくこともなく距離を置く。
ソーシャルメディアを使えば、
物理的に周囲にいなくても、少数派でも、
距離を超えて同じジャンルの近い志向同士でコミュニケーションが取れる。
佐々木俊尚氏が主張するように、
今後人々は、レイヤー化する世界に進んでいくと思う。
(血縁や物理的関係にとらわれない、
複数のクラスタに属し、それを横断しながら過ごすようになる)

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このように、複数のクラスタをに属していけば、
段々と新しいものに触れていくことも出来ると思いますが、
その一方で、検索だけだと新しいクラスタにたどり着くことが難しいですよね。
現在の「検索機能」が抱える弊害
この類の話の具体例として、
電子書籍の買い物やネットショッピングにおいて、よく耳にする主張があります。
次のような内容です。
実店舗の店頭では、目的のもの意外にも思わぬ出会いがある。
色々な棚やコーナーをザッピングしていくことに楽しさがある。
また、ポップや注目コーナーなど、店員の想いを感じることも出来るし、そういう偶然の出会いがいいんだ。
これがネットショップにはないのだと言います。
確かに。前述の話と同じですよね。
自分が興味あると思っていた以外のコーナーにふと脚が止まってしまうことはありますよね。
僕自信も断捨離については、いくつか語っていますが、
僕は極端なミニマリストではありません。
断捨離の良いと思えるエッセンスだけをちゃっかり頂こうと思っています。
そして、行き過ぎた選択と集中には(ヘドロのように貯まるノイズを除く効果もあるけど)、
たまに上流から流れてくる大きな桃にも気づかなくなる側面も持っています。
桃太郎が始まらない、というね。
でも、僕がもうひとつ言っているように、何事もバランスなんだと思うんですよね。
ある方向に偏り過ぎているときには、揺り戻しが起きるし、必要になる。
これまでの時代にノイズが多過ぎたから断捨離が求められるのであって、
ノイズゼロが良いわけじゃあないと思うわけです。
両立はきっと可能なんです。
■過去記事

検索のその先、キュレーションとレコメンド
このように、今となっては誰もが使っている検索機能、
それも今後は使われなくなっていく可能性が高い、と数年前から言われています。
理由は簡単。
検索という能動的な姿勢を取らなくても、
システム側がお客さんにあったものを選別して推薦してくれる。
所謂、キュレーションとリコメンドが検索の次に来る流れとして言われている、からです。
キュレーションとリコメンドが当たり前になる未来が来るというわけです。
すでに、定額の音楽サービスとかにおいてリコメンドは浸透してきてますよね。
ここまで来ると、システムに人間が支配されてしまうような気がして、
機械が進めるままに人々がよだれを垂らしながら従う未来を想像してしまうかもしれません。
でもちょっと待って下さい。
ちょっとだけ、言い訳すると、
システムは、ユーザーの好みをビッグデータで分析し、
興味を持っているジャンルに関連したことを勧めてくれています。
完全にユーザーのことを無視して支配してこようとする訳でもないんですね。
それに、勧められて盲目的に従うのか最後は本人次第です。
キュレーションとレコメンドによって、
少なくとも検索のみの時代よりは新しい情報に触れやすくなる。
レコメンドがもたらす新たな問題もあるかもしれないけれど、
少なくとも今よりも良い未来になると思える。
「誰がすすめているのか」が価値を持つようになる
キューレーションとかレコメンドとか格好の良い横文字を使っているけれど、
やっていることそのものは、
昔ながらの「おすすめ」を人に聞く、という行為そのものです。
信頼出来る人に教えてもらうという訳ですね。
機械が教えてくれるものが信頼出来るか、という話があるかもしれないけれど、
キュレーションの判断そのものは、
実際の有名人や著名な専門家のデータを使うことも出来るわけです。
キュレーション会社は、誰の知識を元にしたエンジンかどうか、
というところをウリにする時代がやってくると思う。
どこの会社のどういうキュレーションやレコメンドは信頼出来る、
とかね。
あの書店員が進めているから、
あの美容師さんが進めているから、
このことに詳しいあの友人が進めているから、
なら試してみようかな、というのと同じように・・・
ではでは。
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