世の中捨てたものじゃない2連発

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こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。

見えない先行き。

漂う閉塞感。

最早全く安定しないこの時代に我々はどこに向かうのでしょうか。

世の中には絶望が溢れています。

目次

とあるネットカフェにて

いつもは使わない遠くのネットカフェに出かけました。

が、観たいと思っていたものはまともに見れずクオリティも低い。

個室内の設備も思ったように使えず不満タラタラでした。

ワザワザ遠くまで足を運んだのに何ともハズレだったな・・・

そう思ってため息をつきながら店を後にします。

が、しかし、帰りの電車に乗り込もうとして定期券がないことに気が付きます。

おお、こやぷよよ。

定期券を無くしてしまうとはなにごとじゃ。

残り2週間弱分ほどの定期券とはいえ、ちょっと痛手じゃぞ。

可能性が高いのは、さっきまでいたネットカフェ。

戻ってフロントで聞いてみるものの、

「清掃は終わったが忘れ物は出てこなかったし、届け出もない」

とあしらわれてしまう。

来た事自体無駄足だったと思っていた上に、定期まで失ってしまうとは。

蜂。

泣きっ面に蜂。

しょぼくれた顔をしていると、

「あれだったら、自分で見てもらっても構わない」

とのお許しを得たので僅かな望みを繋ぐべく使っていた個室へ。

が、ない。

あるわけがなかった。

そもそも自分も最初に出る前にザっと確認してから出たつもりだった。

ちくしょう!

じゃあ、外で落としたというのか?この僕が?

ハハッ、考えられないねッ!

などと強気な発言はしつつも、完全に心は折れてしまい個室を後にしたところ。

「見つかりましたか?」

気がつけば、清掃を担当したというオジサン店員が声を掛けてくれていた。

「いや、なかったですね。。。」

オジサン「そうですか・・・私も探したんですが見当たらなくて・・・」

「ありえないですけど、残すは部屋からでたゴミ箱のゴミ袋の中とかぐらいしか・・・」

オジサン「うーん、あったら気づくと思うんですけど・・・」

と言いながら、回収後の汚いゴミの山を抵抗もなく掻き分けて探してくれていた。

「(なんて真摯な人や・・・)」

オジサン「最悪、あとで出てきたら1週間は店で預かってますんで・・・」

「分かりました、お手数をおかけしてすみません。今日は諦めます。」

「今日はツイてなかったな・・・」

そう言って、店を後にした。

・・・ハズだった。

そう店を出ようとエレベーターを呼んで待っていたそのときだった。

バタバタと走る音が聞こえたのち、声がした。

オジサン「あった!ありましたよ!」

オジサンの手には、まさしく僕の定期券が・・・!

オジサン「はあ・・・!はあ・・・!」

「これっ・・・!これじゃないですか?!」

「おお!!! それです!!!!」

オジサン「通路にっ・・・落ちてて・・・!」

「床と同じ色だったんで気づかなかったんですけど・・!ありました!ありましたよ!!」

「あ、ありがとうございます!助かりました!」

オジサン「よかった!お金のことですしね、たとえ少額でも嫌ですもんね!」

・・・なんという大逆転劇だろうか。

正直に言って、もう定期券も半分どうでもよくなっていたし、戻ってきたのもマイナスがゼロに戻っただけであり喜ばしいことではないハズだ。

だけど、素直に嬉しかった。

それは、ゼロに戻った嬉しさなんかじゃあ断じてない。

このオジサンが、

このオジサンの真摯な対応こそが、

僕をゼロ以上のプラスにほっこりさせてくれた。

面倒がらないどころか、全力で追いかけてまで来てくれるとは。

最終章で絶望になり最終話での見事な逆転勝利、こんな綺麗なカタルシスがあるだろうか。

よかった。世の中まだ捨てたもんじゃあない。

いまでこそ掃除を生業としているみたいだけど、こういう人こそもっと報われてほしい。

心からそう思えた出来事でありました。

とあるお昼の公園にて

その翌日。

公園でぼっちコンビニ飯を優雅に食す習慣のある僕は、その日も公園にいた。

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この日は、午前中にかかってきた仕事に関するおよそ面白くない内容の電話にかき乱され碧々としていたところだった。

気持ちを整理しながらコンビニ飯を食べ終わった頃、心に吹きすさぶ風を表すかのように公園にも突風が駆け抜けた。

飛んでいった。

 

バラン的なものが。

(おかずを仕切る緑のギザギザのアレ。)

「Oh! シット!」

「だがまだだ、まだ慌てるような時間帯じゃない!」

こういうときにすぎに行動せず、トロいのがこやぷよクオリティ。

そう言い聞かせて片付けを先に済ませてから、帰りがけに飛び去ったゴミ(バラン)を回収しようと腰を上げた。

しかし、またしても風に煽られるバラン。

前を歩いていた女子2人組の前に躍り出てしまった。

「(あわわ・・・すみませんすぐに拾います)」

声には出さなかったが、まあそういう気持ちだ。

が、女子達は驚くべき行動に出た。

僕のバランを迷いや躊躇もなく拾い上げ、近くのゴミ箱に捨てて行ったのだ。

特にだれが落としたものか気にしている様子もなかった。

僕は少し後ろから黙ってそれを見守るしかなかった。

正直感動した。

近くに別の男も1人歩いていたけれど、その人はバランに気づきながらもガン無視していた。

僕が彼の立場でも恐らくそうするであろう。

公共の場の他人のゴミに対してまではなかなか率先して責任を持つことは出来ない。

最も最初にばバランを世に解き放ち放置したゴミクズ野郎が一番悪いのだが、その対比もあって女子2人組がまるで女神かなにかのように見えた。

こんな汚れのない人が世の中にいるのだなと感動した。

世の中は捨てたものじゃないし、捨てているのは自分の方

もうお解りだろう。

世の中は決してすてものではない。

むしろ、清き心やバランを捨てているのは自分の方なのでしょう。

誰だって、意識一つでオジサンや女神のような行動が取れるハズです。

取ればよいんです。

たったそれだけのことで、誰かを幸せにすることが出来るのだから。

さあ、あなたの世の中は捨てたものですか?

ではでは。

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