アーティストとデザイナーは似ているようで同じではない

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こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。

なんだか言葉遊びみたいですが、

「デザイナーとアーティストは似ているようで本質は全然違う」

と言われているのを良く見かけます。

どちらも何だかオシャレで芸術に関することをやっていてセンスのある人達というイメージがあるだけに、同じじゃないの?と思われるかもしれません。

でも、どうやらその2つは似て非なるもの、らしいのですね。

目次

アーティスト(芸術家)とデザイナーの違い

アーティストは、自分の内側にあるものを燃やして表現します。

それが共感されるものであればファンが出来るようになります。

対して、デザイナーは社会や依頼者の困りごとを解決するために表現します。

こういう見せ方をすればもっと喜んで貰える、もっと多くの人に知って集まってもらえる。

つまり、デザイナーとは、自分の作りたいものを自分勝手に作る存在ではないとうことですね。

もっと言えば、芸術家タイプには、独りよがりで拘りが強いタイプの人も多い気がしますし、その点においてデザイナー気質の人とぶつかることも多いみたいですね。

ここを勘違いして自分の好きなようにデザイン出来ると思ってデザイン業界に入ってしまう芸術家タイプのデザイナーもよくいるのだとか。

どちらかに優劣があるものでもないですが、

アーティストで食べていけるほど成功する人が少ないことを見るにつけ、今の世の中のニーズとしてはデザイナーの方が需給バランスとしては求められているのだろうと推察します。

起業家とアーティストの違い

ここまでは巷でもよく言われる切り口ですが、

もう一歩踏み込んだ見解を述べた人がいます。

僕と同世代のある起業家社長が

 「芸術家と起業家の違いは何でしょう?なぜ芸術家は儲からないのでしょう?」

というような趣旨のことを尋ねられた時、

それほどの間もおかずに次のような内容で答えたそうです。

「芸術家は”問題を提起する人”、

  起業家は”問題を解決する人”、

   だから後者の方がマネタイズに結びつきやすいのだと思う」 

僕はこの話を聞いた時、

ここまでハッキリと言語化して定義出来ていることに驚きました。

僕にとって、すごく腑に落ちて納得のいくものだったから。

ここまで端的に言い切れる人は少ないのではないでしょうか。

問題提起をする人としての芸術家

芸術家肌の人は、自分の中にあるものを燃やします。

このとき、負のエネルギーを創作に燃やしている人も多いと思います。

これは、「問題提起」そのものですよね、

「こんな問題があるんだー」と叫んでいるのと同じことなんでしょう。

仮に解決策込みで描いているような作品を作ったとしても、

それは案を示しているだけで直接解決しているわけではないとも言えそうです。

問題があると叫んでいるだけよりは、

問題を解決する方が今は価値があってお金を生みやすい。

とは言え、本当に芸術家に価値がないのかと言えばそうでもありません。

前述の、解決策まで描いたものであれば、それを後に実現する起業家が現れる可能性があります。

例えば、古典のSF作品などに登場する機器などは、現代の文明に大きな影響を与えていることでしょう。

SFアニメ・マンガの攻殻機動隊の技術を再現しようと言うプロジェクトも現在進行形で進んでいたりしますしね。

また、本当に多くの人にとって問題である事柄であれば、

それだけたくさんの共感が得られることになります。

どんな問題もそれを認識しなければ解決することは出来ないですから。

そして、これもどこかで聞いた程度の話なのですが・・・

今、人間の仕事を脅かす存在としての人工知能が注目されていますよね、そんな人工知能に対して

「人工知能(AI)に出来ないこととして最後まで残るのは何か?」

ということを考えたとき答えは、

「課題や問題を定義すること」

らしいんです。

問われた問に最適な解を分析して応えることは出来るけれど、

自ら問や問題を定義するのは難しいらしいということです。

もちろん、難しいというだけで出来ない訳ではないですが、

AIの進化の比較的最後の段階までいかないとここまではたどり着かないということみたいです。

これが本当だとすると、「問題提起と課題設定」こそが「最後の方まで人間に残る仕事」と言えるかもしれない。

そんな気がしますよね。

さあ、アナタは芸術家タイプですか?デザイナータイプですか?

ではでは。

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