こんにちは、こやぷよ(@coyapuyo)です。
テレビやネットを見ていて、これは何が面白いのか分からない、
なんていうことはありませんか?
今日は、
「バックグラウンドを共有出来ないと人は笑うことが出来ないんだなぁ・・・」
という話をば。
もちろん「質が悪い」とか「もともと自分が毛嫌いしているジャンルだから」
といった理由で何が面白いのか分からないこともあると思います。
今回取り上げるのはそれ以外のケースです。
元ネタを知らない
それ以外のケースとはズバリ、「元ネタ」を知らないというケース。
画像のお題に対してボケる「ボケて」という素人投稿のWebサービスがあります。
古くは、「写真で一言」なんて呼ばれていたタイプの大喜利ですね。
ここには面白いネタがたくさん投稿されていて、
僕は面白いと思って結構楽しめています。
このサービスは「時事ネタ」や「有名作品(映画・漫画)」
をパロディされているネタがほとんどです。
また、2重の意味にかけられたり、「うまいこと言うなぁ!」みたいなのも多いです。
メタっぽいと言ってもいいでしょうかね。
なのですが、ネタやボケを説明をするための機構、システムが全くありません。
(まれにコメントを読むとわかるものもあるかも・・・ぐらい)
元ネタではこの2人はこういう関係なのに、それがこんな逆なこと言うから面白い。
元ネタのコレと、別の話のコレをうまい具合に掛けてあるから面白い。
当然、その時事ネタや作品を知らない人にとっては「?」でしかない訳ですよね。
元ネタ(=背景)が共有できていない。
もちろん、ボケを説明するなど無粋にも程があるってもんですが、
それでも、何が面白いとかいう以前に、
何のことを言っているのか分からないこともあると思います。
ハイコンテクストとローコンテクスト
文化人類学の分野になるんでしょうか、
「ハイコンテクスト」と「ローコンテクスト」という概念があります。
https://www.pan-nations.co.jp/column_001_005.html
https://www.pan-nations.co.jp/column_001_006.html
平たく言うと、
「空気を読む」「言わなくても分かるよね」
という前提をもとに、
相手が文脈を読むことで成立するのが「ハイコンテクスト」ということです。
日本は島国で同一民族で同調圧力も強く総中流で同じ価値観を共有していることから
「ハイコンテクスト」の文化であるとよく言われます。
知らないお前が悪い、という世界観だったりもしますよね。
説明することの重要性
とはいえ、もう日本の中でも同質であるこは難しくなっていますし、
「国民的~」とか、誰もが同時に熱狂する歌や番組、コンテンツも少なくなっています。
また、必殺のキーワード「グローバル」という言葉を使うときには、
「ローコンテキスト」である方が伝わりやすいですよね。
「ハイコンテキスト」とか究極的には背景を共通にする身内ネタのことですから、
グローバル(身内以外)には理解できるハズもありません。
※ もちろん、全部が均一だと特色がなくなってしまうので、
武器としての「ハイコンテキスト」ももちろん必要とは思います。
僕自身、かなり「ハイコンテキスト」な人間だと思っています。
あまり自分のことを語ったり説明したりしませんし、
自分もものすごく空気を読んで生きてきました。
抽象的な方が好きですし、察してない質問を向けられるのを嫌ったりもします。
その点、テレビ番組、特に情報番組・ドキュメンタリー番組は
よく出来ているなと最近感心したんです。
情報番組というと幅が広くてイメージしづらいかもしれませんが、
「情熱○陸」とか「ア○ザースカイ」ああいった感じの人を取り扱う番組。
本当によく出来ています。
「予備知識ゼロで見始めても、
ちゃんと適切なタイミングで説明と補足が入るようになっている」ことに、
作り手目線で見ると気が付かされます。
実際に予備知識がない人とテレビを見ているときにそう思わされる場面がありました。
自分は知っている事であったとしても、
知らない人が見たときにも僕が説明しなくても分かるようになっている。
何をしている、してきた人なのか分かる。背景も説明してくれる。
なんていうか、改めて見ると「かなり考えて作られている」んですよね。
全然出来ないですが、ブログ書いたりする上では非常に参考になります。
僕の本質は「ハイコンテキスト」であり、
これをガラッと変えるつもりもないですし、出来ないのでしょうけど
少なくとも「説明の力」「ローコンテキストの力」を見せつけられてしまった。
そう、「ハイコンテキスト」な僕も、
もう少しだけ「説明」してみてもいいんじゃないかな。
そんな風に思ったりした次第です。
アナタは「ハイコンテキスト」ですか?
それとも「ローコンテキスト」重視ですか?
ではでは。
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